一億人分の東京都昭島市
〜関西弁のある風景〜


都心部から首都高と中央高速西に走る事約1時間、八王子インターを降りてR16を北上するし、多摩川を渡とそこは昭島市。

市の面積は17.33ku、人口107,551人。世帯数は44,092世帯。(最新の市の広報紙より)
市の形を例えるなら、右手の甲を上にして「げんこつ」にした様な形(笑)

市のほぼ中央をJR青梅(おうめ)線が東西に横切り、線路から北側は工場地帯。近隣には先日大リストラ計画が発表された日産の村山工場、民間共同利用で都知事:石原慎太郎氏が騒ぎ出した米軍横田基地。

北東方向には、その昔、戦時中に立川基地として使われいた跡地を利用してできた国営:昭和記念公園。総面積は180ha(このうち8割を現在使用とか)。ここは四季折々の樹木、植物を堪能できる都民の憩いの場と言われてます。

公園の客:確かに手入れの行き届いた緑の多い公園やけど、その中にある公園名物の「黄色いコスモス」は年々色が落ちて白くなってるんちゃうん?

公園職員:・・・(汗)。そんな事あるかいなぁ。ほーら、黄色やろ(と、実物を見せる。)

公園の客:どー見ても白いコスモスの根っこを色水に漬けて黄色くしたとしか思えんがな。

公園職員:それ言うたらあまへんで。ここだけの話、実はその通りなんや。

公園の客:シェー(しかしその表現、あまりにも古すぎるで)

そのコスモスを見る度に雅(みやび)さんんの頭の中には下手な関西弁での架空の客と職員との会話が聞こえるらしい(笑)・・・ちょっとアブナげ(^^;;

他にもちびっこ広場と呼ばれるただっ広い広場の中にポツンと立っている樹齢数十年の木を見ると「この〜木、なんの木、気になる木〜♪」と歌いだしたくるというのも雅(みやび)さんのご意見。人様から冷たい視線に曝されない様に気を付けましょう(苦笑)

ちょっと前まではイチョウの紅葉が見頃だった。が、銀杏がつぶれたあの独特の異臭が物凄かったらしい(笑)

「隣の立川市とまたがっていて、立川の方が知名度があるんで、紹介される時には“立川市”としか表示されないんだよね」というのは某昭島市民の弁。ふっ・・・知名度がない市の悲しい運命さ。←あんさん、誰や?

HPは
http://www.kt.moc.go.jp/showa/index.htm
ここを見ると、現在開催中のイルミネーションの画像も見れます(^^)

打って変わって南側にはこの線路とほぼ平行した南側に多摩(たまがわ)川が流れていて、未だに田畑を残す実にのどかな住宅街となっております。

ここで第一村人ならぬ第一市民を発見!

レポーター:昭島市でここがすばらしいところってありますか?

市民A:ん〜、ないですね。

レポーター:そんな身も蓋もない事言わずに・・・(^^;;

市民A:そうですねぇ、昭島の自慢できるのは・・・「そこの小学校の下の多摩川の河川敷でクジラの化石が発掘された」事ぐらいですかねぇ。

レポーター:化石?!

そうなんです。大昔、今は平地と丘陵地が入り混じるここ昭島は海だったという事を学術的に証明したというこの化石の学術名はアキシマクジラと名づけられ、その化石は今、市役所のロビーに展示されているのです。

そんな訳で、昭島市のイメージキャラクターはクジラ。マンホールの蓋もクジラの図柄。多摩川の河川敷にあるグランドの名前はクジラ公園。市民祭りはクジラ祭りと言って、クジラの形をした山車を子供が引いて練り歩いてます(笑)

ここでもう1人の市民にも同じ質問をしてみました。

『これは単に母校自慢になりますが、出身小学校は市内でも2番目に古い歴史を持つところで、今だと創立125周年ぐらいになると思います。学校がある場所は市内でも不便な場所+古くから住む人が多い場所で昔ほどではありませんが、未だに畑や田んぼが残ってます(^^;;

そんな昔からある学校のせいか、各学年2クラスしかなく、全校生徒は約300人。校庭のトラックの大きさが100mしかありませんでした(笑)。ものめずらしさに隣の小学校の生徒が見物に来た事も・・・。
「学校の下には多摩川が広がっていて、給食がないお弁当の日は先生が川原に連れていってくれて、そこでよくお昼を食べたものです」
という雅(みやび)さんからの情報を元にその学校を尋ねてみる事に。校門を入ってその先にあるグランドは話通りに・・・狭い(--;
いくらプールは崖下に別にあるとしても、この広さだと運動会どころか朝礼するものキツいと思われるくらいの面積。

そこで校内で遊んでいる生徒達に質問。

レポーター:校庭狭くない?

生徒一同:狭ーーーいっ!!体育の時に準備体操してると後ろの生徒は鉄棒なんかにぶつかりそうになってる。

レポーター:(苦笑)
      
かれこれ20年程前に放送されていたドラマ「夕陽丘の総理大臣」だか「朝日が丘の総理大臣」の中で、学生寮だかのある場所のロケ地が多摩川を挟んだ川向こうという設定でよくこの小学校が画面に出てたらしい。

『このロケが教室の窓からよく見えて、授業そっちのけで見入っていて先生によく注意されたものです(笑)』というは前出の雅(みやび)さん。授業はきちんと受けて下さいね・・・(自爆)

市民B:「あ、そうそう。昭島は未だに地下水を利用してます。ここ20年ぐらいで大きな団地ができたりして味はちょっと落ちましたが、それでもまだまだ美味しいですよ」

これもまた雅(みやび)さんからの情報ですがが、ご自宅の近くにある神社では湧き水が出て、そこから小川が流れているそうです。

『昔はよくここで遊んだし、水も飲んだりしてたんだけど、ある時“湧き水に大腸菌が入ってるから飲まないように”とのお達しが出てそれまで飲んでた私達の立場は・・・とショックを受けた』

と言うのは現在20代後半のこの神社で遊んでいた事のある人達。その当時に鍛えられたのを元に丈夫な胃腸を持つのが取り柄だと豪語してました。その姿は・・・う〜ん、妙に納得(笑)

市民C:水は美味しいのに名物や美味しいと言われる食べ物がない。

そうなんです。今回市民に訪ね歩いてみましたが、名産と名をつけて販売しているものはあれど市民の知名度は皆無。

市民のマスコットとなっているクジラの形をしたサブレが売っている洋菓子店があるのですが、昭島駅前にあったこの店は今から15年位前に駅前の再開発に伴って不便な場所に移転してからこのサブレは知る人ぞ知る一品になってしまいました。

愛らしいクジラの形は良しとしても、最近めっきり購入者が減ったらしいこのサブレ。
『最近、作り手が手抜きしてるみたいで焦げっぽい気がする』
とサブレにうるさいと自負する雅(みやび)さんはご立腹気味(笑)

市民D:ちょっと前までこんな田舎で知名度すらもないところがとっても嫌だったんですが、最近になってようやく昭島に対して愛着が沸いてきました(笑)

これを聞いたら市長はもとより市役所職員も嬉しさのあまり咽び泣く事でしょう。で、その後に続く思いはきっと「だったら全国で最も高いと言われている市民税をきちんと払ってね(ハートマーク)」なんでしょうねぇ。

市民E:なのにその税金は市民の為に役立てられていないと思う。だって全部職員の給与に反映されてるんだもん!退職金の高さでも全国レベルでもっとも多いって言われてるし。

市民の正直な感想を述べたこの方に拍手喝采!が、しかしこの事は皆が知っていても言ってはいけない禁句事項。勇気あるこの発言の主のその後を知る人はいない・・・(謎笑)

現在、多摩地区(東京都下、その中でも山梨県寄りの西側の地区)では今まで不便だった南北間の交通の不便さを緩和すべく作っている「多摩都市モノレール」の運行ルート計画からは、昭島市はまったく無視され、陸の孤島化の兆しもあるとかないとか・・・。

そんな昭島の行く手なんぞ知ったこっちゃないとばかりに、市民は高い税金を払う為に日夜働き続けるのでありました。とほほ・・・(涙)

「無職にこの税金は高すぎるっちゅうねん!」と多摩川に向かって叫ぶ雅(みやび)さんの姿を見かけたとかかけなかったとか。謎の消息不明にならない様に気を付けませう(合掌)

追伸:私、壊れてるカモ・・・(^^;;


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