恐るべし「関デジ」


 この間、友人と話をしていたときに、僕自身初めて気がついたことがある。僕は今でこそ某氏のPHS普及委員会ではないが、PHSを2台所有し、有効に利用しているが、少し前まではJ−PHONEを利用していた。こういう携帯社会になる前から、実は携帯をいち早く購入し(あの当時は驚くほど高価なものでした)、モバイル最先端を自己満足の範囲を超えないまでも、とりあえずは駆使して充実したパソコンライフを送っていた。が、携帯電話の新規加入料金も日本の経済効果のように崩れ落ち、はっきりいって「誰でも持てる携帯電話」といってもおかしくないくらい急激に普及、僕の周りでも、反対に持っていない人の方が少なくなってきた。流行を先取りがモットー?の僕は、みんなが持ちだしたら携帯電話のたぐいをやめようと勝手に決めていたのだが、ここで問題になるのが一般加入回線(公衆電話)から携帯電話へかけた場合の通話料金である。携帯電話同士で掛け合う方が圧倒的に安いのは、誰でも知っている事柄だろう。僕は意に反して携帯電話を持ち続けなければいけないという事実に直面した。

 猫も杓子もパソコン、一家に一台パソコン、踊って騒いでもパソコン(謎)。僕はパソコンを始めた頃は、パソコンで簡単なグラフィックと計算式を組み合わせたプログラムを作成して遊んでいた。これはもう15年以上も前の話となる。このころは周りにパソコンをしている人なんて、中学の頃でも数人しか知らないほど、高価でマイナーな電子玩具といった位置づけだった。

 パソコンの魅力は「自分の想像力をかたちにできる魔法の箱」であるところにあると僕は考える。「使うもの」というより、「作るもの」としてパソコンはもちろん生まれたのだ。しかし、現在、パソコンを購入する人の狙いはほとんどが「インターネット」だろう。インターネットといえば、もちろん電子メールである。コミュニケーションの軸として、電話で話すことにうってかわるものではないが、相手の時間的、場所的な都合を無視して、自分の伝えたいことをダイレクトに送りつけるという、現代社会に埋もれている人間がこりゃ便利だと考えそうな、自分勝手な伝達手段である。こうもインターネット人口が増えているんだから、これからもこの伝達手段は、生活の中で大きな割合を占めていくものかもしれない。あ、補足として、インターネットをしたいと思う人の中には、電子メールよりWWWブラウザーで何かをじっくりと見たいと思っている人も少なくはない。これが何かという点は触れずに先へ話を進めたい(笑)。

 話が携帯電話からずれてきたように思うが、これはこれで意味がある。さっき、僕はJ−PHONEをずっと使っていたと書いた。あまり僕は携帯で長々と話をする人ではない。じゃぁ、なにに使っていたかというと、ここで勘のいい人はピンとくる。いち早く携帯電話で電子メールのやりとりができるようになったのは、なにを隠そうJ−PHONEである。半角128文字という限られた文字数でいったいなにが伝えられるというのか?と、疑問に思う人もいるだろうが、使って初めてわかる。これがなんと結構使えるものなのだ。

 J−PHONE同士はもちろん、インターネットオプションを申し込めば、Eメール対応の携帯、パソコンとの相互間で、文字がやりとりできるのだ。全角なら64文字、簡単な用事ならこれだけで相手に伝えられることは多い。また、ふつうの連絡としても、遊びのアイテムだとしても、即時に相手に伝えられるというのが一番の利点だろう。携帯電話だとはいえ、夜中にはかけづらいもの。メールなら相手の都合に関わらず気兼ねなく送ることができる。この先取りサービスが功を奏したのか、J−PHONEは一時期業績悪化で倒産説まで流れたのだが、今では黒字転換、ほかの会社も右に習えで、どの会社も同じサービスを提供しはじめるという、利用者にとってはうれしい知らせばかりである。

 インターネット経由の電子メールが携帯だけで送れるということで、このサービスが開始されたのとほぼ同時に僕は、このサービスを受けるためにEメールオプションを申し込んだ。J−PHONEのメールサービスは、SkyWalkerという。このSkyWalkerにも2種類あって、インターネット経由ではなく相手の携帯へ直送できるタイプと、インターネットのメールサーバーを経て相手に届くタイプがある。もちろん、前者は同じJ−PHONE同士でなければならない。相手が違う携帯電話会社の携帯を持っていたり、パソコンだったりすると、Eメールオプションが必要になってくる。これは携帯電話会社の交換器に接続されているコンピュータや、インターネットへ接続しているサーバー側でその設定が必要なため、ユーザーそれぞれが申し込まなければこのオプションは設定されない。J−PHONE関西(旧関西デジタルホン)ではこのオプション設定を申し込むにあたっての手数料、および月額使用料が無料なので、僕はこれが当たり前だと思っていた。

 先日、J−PHONE東海(旧東海デジタルホン)を所有している友人と話をする機会があり、たまたま話題がこのEメールサービスについてとなったとき、その友人がまだEメールオプションを設定していないというので、料金が発生しないんだから、申し込んでおけば?と軽い気持ちで勧めたのだが、手数料こそ無料だが、Eメールオプションを使用するにあたって月額使用料金800円が発生すると彼はいうのだ。いや、そんなはずはないと、手持ちのJ−PHONEのパンフレットを彼に見せると、パンフレットには無料と大きく書かれているのを見て、彼は不思議そうだ。そこで総合案内の157へ電話をして聞いてみた。私が聞くと、157総合案内のオペレーターは「無料」だと答え、彼が聞くと「毎月800円かかります」と答える。おかしい、何かがおかしい。

 ここでお気づきの方もいらっしゃるかと思う。系列会社、同じ親会社といえども、J−PHONE関西と、J−PHONE東海は別会社なのである。サービスの形態が違っても、それはそれでおかしい話ではない。関西地区は携帯電話会社の利用者獲得競争が一番激しかった地区である。業績が悪かったJ−PHONEはここが踏ん張り時だと、いち早く流行の最先端の電子メールを取り上げてきた。送信毎に10円かかるとしても、毎月の使用料金も手数料もただだというのは、本当にうれしいサービスだ。先にも述べたが、この作戦が大当たり、今の携帯電話の使用形態をリードした功績も大きいながら、自分の会社の経営状態、イメージを大きく立て直したのは、本当に立派だと思う。これに習えで、関西地区の他の携帯電話会社も、Eメールサービスの月額使用料金は無料とまではいかないまでも、かなり低料金に抑えている。それでは、他の地区の携帯電話会社Eメールサービスの月額料金はどうかと思い、少し時間を割いて調べてみた。

 そう、このサービスで月額使用料金が無料なのは、J−PHONEだけだったのである。詳しい料金設定などは、各携帯電話会社とも、オフィシャルホームページなどで細かく説明されているのでそれを参照していただきたいが、本当に、関西に住んでいて、これほどうれしく思ったことは今までなかった(少し大げさか?)。「関デジ」には、これからもこの時代を先取りするパワーを維持して欲しいと、僕は願う。


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